立地評価を「面・線・点」に体系化して行うことで、業態別の立地の特徴が明確になってきます。
商圏・動線・地点の3評価のバランスが特に要求される業態
CVS・スーパー・薬・書籍・レンタルビデオ・ベーカリー・学習塾など、商圏が周辺地域に限定されていて(商圏の形をはっきり描くことができる)、繰り返し利用がなされる業態がこれに当てはまります。これらの業態は、言い換えれば周辺顧客の「生活圏」の中で成り立っている業態です。普段の生活に一番密着した業態ですから、顧客から見た立地上のバランスが特に要求されます。これらの業態の立地開発においては、面・線・点の要素のうち、いずれかが劣っている場合は要注意です。
動線評価を重視する業態
ハンバーガー・ドーナッツ・コーヒーショップ・牛丼・カレー・ラーメンなど、ターゲット層の利用頻度が比較的高く、流動客(フリーの客)を相手にする要素の強い業態です。これらの業態は、動線評価を最も重視し、優良な動線の上に視認性の高い物件があることが立地開発上の必須条件となります。これは駅前立地のみならず、郊外ロードサイド立地にも当てはまります。
商圏評価を重視する業態
宅配ピザ・宅配中華・宅配すし・リフォームサービス・レンタルサービス・ハウスクリーニングなど、顧客の注文目的がはっきりしており、顧客が店には来店せず、店側から顧客に近づくマーケティングを行う業態です。これらは業態が成立するだけのマーケットボリュームが存在するか、業態の特性に合ったマーケット特性を持っているかに一番のウエイトをおいて立地開発を行います。また、これらの業態においてはテリトリー設定が加盟店の業績を大きく規定します。立地開発を行う上で十分留意する必要があります。
Let’s Download!! ⇒ 立地評価シート例 (PDFファイル)