評価シートの作成ポイント

 評価項目は各本部が、店舗コンセプトや顧客ターゲットに即して独自に検討して決めなければなりません。他の本部のものを流用しても、そのままでは使いものにはなりません。

商圏評価のポイント

 商圏評価のポイントは、店舗がターゲットとする顧客のライフスタイルや今後の動向を評価することが中心になります。「その商圏内に新たな店舗が成立するだけのマーケットボリュームがあるか」、「業態コンセプトに合ったマーケットなのか」などについて、実地調査と統計データでチェックします。
 実地調査では商圏内の後背地(ヒンターランド)を徹底的に歩く(車の場合は実走する)ことが重要です。最近では、統計データはGIS(地図情報システム)などで簡単に検索・集計ができるようになりました。そのような機材がなくても、労をいとわずに役所や商工会議所などでデータを収集することが肝要です。

動線評価のポイント

 動線評価のポイントは、周辺商圏や街区内での物件の位置や動線の向いている方向をとらえることです。お客様は物件に近づきやすいか、途中に動線を分断する要素(バリア)はないか、競合店との位置関係はどちらが有利かなどを評価します。この時、動線をつくる大事な要素である集客施設(マグネット)の有無やそれへの動線の続き方を評価することも忘れてはなりません。
 また、同じ動線でもその中身がポイントになります。道路の情報をみる場合、単なる通行量の多さだけでは不十分です。自社の業態がターゲットとする車種、通行速度、同乗者の人数などまできめ細かく評価を行うことが大切です。

地点評価のポイント

 地点評価のポイントは、自社の業態が必要とする候補地(物件)が規格(大きさや形)を満たしているのかを評価することです。また、それに加えて候補地自体の視認性はよいか、道路付きはよいか、車のイン・アウトはしやすいか、といったその場に立ったミクロな視点での判断も重要になってきます。

   Let’s Download!! ⇒ 立地評価シート例 (PDFファイル)