売上予測の一般的方法

 新店の売上予測を行う方法としては、主に以下の方法があります。

①原単位法 坪当たり○円、従業員1人当たり○円、通行量1人当り○円、というような原単位を用いて予測する方法

②類似地区比較法 類似地区での成立実態等から類推する方法

③シェア計算法 店舗面積などの客観的な指標をベースに、店舗の競争力を評価してシェアを求める方法

④モデル計算法 ハフ・モデルなどの計算式を用いて顧客の吸引確率を求める方法

⑤統計解析法 既存資料を多変量解析(重回帰分析)により分析して求める方法

 

 フランチャイズ本部などが新店の売上予測に取り組む場合、最もオーソドックスな考え方が「過去の実績にもとづいて、個々の店舗の実績と様々な立地条件との関係を方程式化し、精度の高い売上試算式(予測モデル)を構築する」ということになります。これが⑤の統計解析法に該当します。

 店舗数がまだ一桁台のような本部は別として、二桁から数十店舗の規模になってきた本部であれば、過去の実績を振り返り、立地条件との関連性を分析することで、売上予測モデルを構築することは可能です。

 現在、本部の規模には関係なく、情報公開の進んだ本部の多くが自社でしっかりと分析を行って独自の売上予測モデルを作成しています。