立地は体系的に評価する

 立地評価で大事なことは「体系的に評価を行う」ことです。単に物件が見える、交通量が多い、人口が増加している、といった断片的な見方ではなく、店舗がターゲットとする顧客の来店行動に影響を及ぼすさまざまな『空間情報』を体系的にとらえる、ということです。
店舗を取り巻く空間を体系的にとらえる場合、その情報は

「面」としてとらえることのできる情報=商圏

「線」としてとらえることのできる情報=動線

「点」としてとらえることのできる情報=地点

の3つの次元で整理することができます。

 このとき、これら3つの次元の情報をとらえていく順序は、「マクロ(商圏)から入り、ミクロ(地点)に到達する」ことが鉄則になります。先に候補地ありき、の発想ではなく、最初に着目しなければならないのは、「商圏(面)」=「顧客」そのものです。

 このように、立地をとらえるには、まず面をおさえ(商圏評価)、線に入り(動線評価)、点に到達する(地点評価)流れが基本となります。お客様の側から出店候補地を見ていく姿勢が大切です。

 立地開発担当者は、何よりもまず自社の店舗コンセプト・顧客ターゲットをしっかり頭にいれた上で、候補地を探索しなければなりません。